近代五輪の父は楕円球の人!

ラグビーに歴史を与えた男

近代オリンピック創設者 ピエール・ド・クーベルタンは 楕円球の人。 

近代五輪の創設者、クーベルタン男爵は1892年、ラグビーの第1回フランス選手権、今も健在のスタッド・フランセとラシン・クラブの試合のレフェリーを務めている。 その2年前には、同スクール選手権、日本的に記せば全国高校選手権を設立した。 自身もボイ・ド・ブローニュのクラブでプレーを楽しみながら、普及に突き進んだ。    つまり近代オリンピックの父は、フランスラグビーの父でもあった。

 1897年、34才の頃には『Notes sur le foot-ball』というエッセイを出している。 フットボールとはラグビーのことである。クーベルタン本人は「フットーボール・ラグビー」と呼んでいたそうだ。  因みに彼は次のようにラグビーを語っている。

 『結局のところ、フットボール(ラグビー)とは人生の反映であり、現実の世界を学ぶ場であり、             第一級の教育手段なのである』。 更に,

『フットボールの称賛されるべきは、個人主義と規律の永遠の融合にある』 と。

 五輪と言えば、現在のIOC会長、ジャック・ロゲも楕円球の人である。ラグビーのベルギー代表の経験も有する。頑強なフランカーでキャップ10。

この夏、五輪選手たちの熱い戦いはまだまだ続く。  さて、ラグビー選手権大会でも日の丸を!

                      (週刊誌:連載No144  男たちの肖像  藤島大より 一文引用)